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ラブ❤ゲー!
第9章 婚約してあげる
「拓、何処行くの?」
「うーん、決めてない」
「おいおい、用がないのに外を出歩くのは危険だから止めとけ」

うるさいなぁ、椿さんみたいに説教臭い奴。
メンドーな奴。
何かあっても、お姉ちゃんか睦月がどうにかしてくれるのに、わかってない。

お姉ちゃんがコイツを好きにならなきゃ、こんなに気を使う必要もないのに。
あーもうヤダヤダヤダヤダ。

「おいおい、やけに機嫌が悪いな」
「べっつにー?」
「ケーキを手配させたから、大人しくしとけ」

わぁ、ケーキ!?
何だよー、もっと早く言ってくれればいいのに。

「ごめんなさい、刑事さん……」
「気にすんな、蒼の奴ももっと上手く立ち回れよ?」
「……はい、わかってます」

ケーキがくるなら、外に行かなくてもいいや。
食べながら考えもいいしね。

大牙って気が利くじゃん!

「拓、もう刑事さんを困らせないようにね?」
「はーい」

部屋に戻ると、柳がすっごい怖い顔してた。
忘れてた、柳って今面倒な状態だったんだ。

「柳、もう止めなよ」
「……なんで、アイツが……」

おー、怖い怖い!
桜ちゃんと似てるのに、性格まで似て無かったのがそもそもの間違いだよね。

「拓、悪いけど俺は柳の事を見てないといけないから、蒼さんと一緒に別な部屋に移動してくれないかな?」
「えー、ヤダ。睦月も一緒がいい」
「ほら、我侭言わないで」
「別に、俺の事はほっとけば?」
「ほっといたら、何をしでかすかわかんないから言ってるんじゃないか」
「あー、もううるさいな! お前もアイツも居なければ上手くいくのに!」

柳が投げたガラスの灰皿が、目の前に現れて、そして……。

「た、拓! 逃げて!」

急な事すぎて、動けなかった。

気が付けば、高いガラス音と一緒に目の前に蒼が居て。

「あ、あ、蒼! 腕から血が!」
「……大丈夫、そこまで痛くない」
「ばっさり切ってるじゃないか! 俺が避けなきゃよかった……」
「……それより、柳。何してんの?」
「い、いや別に……。当たると思ってなかったから……」
「……最低」


僕の心臓がバクバク鳴って、頭の中は真っ白で、その場から動けなかった。
気が付けば睦月から支えられてて。

「おい、何があった!?」
「キャーッ、蒼さん!?」

その後、何があったかなんて覚えてないや。
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