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ラブ❤ゲー!
第2章 2章 なってあげる
「はっ、は……離して……」

イケメンはどうも苦手。
私のペースを崩す奴ばかりで。
俺様がくつくつと楽しそうに笑っているのが見える。
その笑い方も徐々にかっこよく見えてくるから、もう末期なんだと思う。
そして、絶望。
何に絶望したって?
もちろん、簡単に落ちそうになってる自分自身に!!

「……止めろ、数字の子が困ってる」
その言葉に、私は固まる。

「数字?」
「ふふっ、やっぱり気づいてなかったんだ」

何の事だかわからずに、私は目を白黒させる。
……そういえば、このゲームにログインしてから名前は一切入力してないけど。
勝手にリアルの名前が表示されるんじゃないの?

「ヴァーチャル世界の名前自体を設定してないから、名前が数字になってるって事だ」
俺様にナビを奪われ、数秒後には俺様達の頭上に文字が表示された。
俺様は、エリアス。
王子様がリヒト。
無口君はユリアン。

「頭の上の表示は、名前な」
そう言われ、3人が最初に自己紹介も名前も聞いてこなかった理由も全て把握する。
表示されているから、聞く必要がなかったんだ。
「おい、名前はどうすんだ」
「な、名前は聖。天月聖です。」

名前を言うと、皆呆れたような顔で私を見つめた。
名前を言えって言われたのに、なんで!?
不満げに思いながらも皆を見渡すと、王子様ことリヒト君が苦笑した。
「あっはー、これは色々と説明しなきゃ、だね?」
「説明?」
「そうそう、まずはギルドルームへ行こう」
そう言われ、また引っ張られつつ歩き始めた。
……ギルドルームって何?

わからない事が多すぎて、少々頭が付いていきづらい。
色々と覚えなきゃいけないって仕事始めみたい。
遊びでやってる人は凄いなぁと関心しつつもエスコートされつつ歩いて行く。
その間、ずっと誰かの視線を気にしていたけれど……、周りを見渡してもそれらしい人が居ない。
妙に気持ち悪いな、そう思いつつ目を細める。

だって、誰かの視線は感じるのに誰も見て居ない状態なんて。
ちょっとホラーじゃない?

「……気にしない、いつもの事だから」
「ユリアンさん、どういう事なんで?」
「……訳あって、別なギルドから敵視されてて」
「へぇ、どんな理由なの?」
「……ギルドバトルの優勝候補」
「何それ?」
「……今は知らなくていい。後々自然と分る」
「は、はぁ……」
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