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ラブ❤ゲー!
第2章 2章 なってあげる
「……なんか期待させたっぽいけど、俺は男」
「そ、そっか……」
「このゲームにリア女は少ないぞ。男キャラはほとんど男だけど、女キャラもほとんど男だからな」
「うげぇ、そうなんだ……」

世の中って無慈悲。
女の子同士で冒険とかしたいじゃない?
でも、こんなえっちばっかりなゲームだったら女の子が少ないのもわかるかも。
VRMMOってもっと数が多いみたいだし、態々男性向けなゲームをする人って少ないんじゃないかな。

「このゲームあんまりじゃちやほやされないから。本当の女の子は、ちやほやされやすいゲームに移動しちゃうんだ」
「ちやほやされたいなら、彼氏でも作ればいいのに」
「別腹って奴なんだろ」

理解できない、いや理解したくない。
彼氏が居るのにちやほやされたいって、彼氏にだけちやほやしてもらえばいいじゃん?
彼氏がいない場合でも、好きでもなんでもない人にちやほやされても何が楽しいのかわからない。

女の子同士で遊んでたほうが楽しいのに、女の子だらけのVRMMOなんてないんだろうか。
「……逆に、女の子だらけのVRMMOってないの?」
「そんなのあったら、今頃そっちに移動してるよ」

……ん、でも別なゲームには女の子が多いんだよね?
なのに、なんでわざわざこのゲームをしてるんだろうって、やっぱえっちできるからか。
男の人ってそういう事大好きだよねぇ、とため息が出る。

……あれ、ユリアンさんも実はそういう事考えてたり?
ユリアンさんだけは、そうであってほしくない。
なんていうか、この人はたっくんと同じように、そういう事はしない部類だと思いたい、そんな人。

「ねぇねぇ、なんで皆ってこのゲームしてるの?」
「……友達がしてるから」
「俺もそうだなー、ルイが誘わなきゃ他のゲームしてるよ」
「俺は、やっぱりやる事が多いからだな」
「他のゲームより出来る事多いんだ?」
「このゲームって、エロゲ以外に着せ替えゲーって言われる程、服の数が多いからな」
「へー!!」
「あー、このゲームは部分部分で細かく装備できるからね」
「VRMMOと言えども、装備を設定して着替えるだけだからな。実際に着替えられるのって、このゲームが始めてだから」

結構このゲームって凄かったんだ。
あんまり実感は出来ないけれど、たぶんそれは私が別なゲームをしてないから。
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