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ラブ❤ゲー!
第1章 1章 救ってあげる
気が付くと、ビルが多い町並みの中に立っていた。
腕には見慣れない黒いデジタル時計のようなものがついている。
画面にタッチすると、それはこの世界のナビらしい。

横を見ると、ガラスが鏡代わりになっていて。
黒猫になった私が見える。
真っ黒な毛並みに、青と赤のオッドアイ。
我ながらなかなかの美猫だ。
一日かけてヴァーチャル世界のアバターを設定したかいがあった。

しかし、見た目は猫になったけれど中身は人間のまま。
だから、二本足で立った猫がぼーっとこちらを見ている感じだ。

ふと後ろのほうを見ると、二本足歩行のシャム猫が、赤い桜柄の着物を着て歩いている。
……いいなぁ、私もお洋服欲しい。

ガラスに写った自分を見ると、何も着てないただの黒猫。
赤いリボンくらいつけたい所。
とりあえず本物の猫のように手をなめて、頭の毛先が乱れていたのでセットする。

弟を助ける為にゲームをしないとなんだけど、服が欲しくなってくる。
……そういえばショッピングモールがハックされたんだっけ?
もしかすると、今服のバーゲン等もしているかも。

そんな事を思い立って、私は唯一の持ち物であるデジタル時計を維持ってナビを出した。
ナビに従って行くと、人はほとんど見かけない。

しかし、店は普通にやっているみたいで。
ふと、先ほどのシャム猫が来ていた着物が目に写る。
お値段はなんと500円のバーゲン品。
迷わず私は駆け出した。

店の中には桜のかんざしも置いてあり、しかもバーゲン価格なので非常にお手軽。
桜のかんざしと赤い桜模様の着物を買った。
服を着た黒猫の自分を見ると、我ながらよく似合っている。
赤い草履も履いて、赤いポーチを持てば完璧!

他にも妖精のようなドレスやら色々あったものの、ついつい長いしてしまいそうだから足早にヴィーナスオンラインのほうへ行く。

……それにしても可愛いな。
歩いている途中にガラスに写った自分を見た。
ふにふにと動いている尻尾を見て、明日赤いリボンか鈴でもつけようと決めた。
ヴァーチャル世界もなかなかいいかも。

上を見ると、軍服を着た白い小鳥が空を飛んでいる。
……鳥もよかったなぁ。
空を自由に飛ぶのは気持ちよさそう。

成りたい自分になれる夢の国。
このキャッチフレーズはあながち間違いではないかも。
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