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ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
確か、私を見て泣きじゃくりながら誤ってた。
子供は生むと言ってたから、今はシングルマザーとして頑張っているはず。

「確か、マリーにお前が出産祝いの言葉を言って、浮気に関する批判はせずにそのまま仲良くなったんだよな」
「でも、そんな頻繁に連絡は取ってないよ。ここ半年程メールとかしてなかったし」
「とりあえず、マリーの住所はわかるんだよね?」
「うん、執事の柳が知ってる」

すると、三人は声をそろえて「ルイの奴!!」と声を張り上げるの。

「ルイ?」
「ルイフォードだよ!」

まさか、あのチャラい人が真面目な柳さん!?
そうわかると、人って色々な顔があるんだなぁとしみじみしてしまう。
後ろのほうでは、ユリアンさんが凄い速さでナビに入力している。
たぶん、メールか何かを打ってるんだろう。

「あー、もうまどろっこしい!!」

それだけ言うと、エリアスさんはナビで電話をかけ始めた。
数秒後、エリアスさんが話しはじめたと同時に、私達は自然と息を潜ませる。

「なんでそんな事を周りに言わないんだよ!!」

怒鳴るようなエリアスさんの声に、私の顔から血の気が引いた。
たぶん、何処に居るのかわからなくなったのかも。

「駄目だった?」
「くそ、何ヶ月も家に帰ってないそうで、現在本家の執事やメイド達が捜索してるらしい!」
「私、隼人君に聞いてみる!」
「素直に聞いて、答える相手なのか?」
「わかんないよ、でも一応話は聞けるかも!」

「……無理だと思う」

ユリアンさんの言葉に、一同は動きを止める。
ユリアンさんは、眉間に皺を寄せながら首を横に振るんだ。

「……よく考えてみて、マリーが失踪の原因を作りそうな相手は?」
私達は全員で顔を見合わせて、そして言葉が重なる。

「隼人!」

目の前が真っ暗になるようだった。
こんな事なら、メールの返信が無くなった時点で家に行けばよかったと後悔したけれど、時既に遅くて。

半年後まで待つの?
それまでに、マリーさんが耐えれる保障は?
今捕まってる人達も耐えれる保障は?

どうしたら、どうしたらいいのか。
いつもは簡単に思いつけるんだけど、今回に限って全然でてこない。
自分は何だって解決できると高をくくっていたのかもしれない。

「おい、姫。弟借りるぞ」
「たっくんは行方不明だよ?」
「弟が、あのギルドに捕まってるって嘘をつくんだ」
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