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ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
最悪、会社を乗っ取られるかもしれない。
それでも、マリーさんが助かるなら……。

「う、うんいいけど。でもたっくんが捕まったとしてもどうかなるの?」
「一般人より、お前等みたいな金持ちの有名人で、尚且つ現在進行形で問題発生しまくりな奴等だとすぐに対応してくれる」
「そんなに問題って起こって無いよ?」
「望月隼人<モチヅキハヤト>自体が問題だよね」

その言葉に、私は言葉をつまらせる。
だって、返す言葉がないから。

「ああ、そういえばお前の執事が話があるって言ってたぞ。現実に戻って来いってよ」
「げ……」

ルイフォードさん=執事の柳。
柳っていうのは、凄く真面目で頭が硬くて、喋っているとどっちが執事でどっちが雇い主なのかわからなくなるレベル。
まぁ、それが原因で私の専用執事から解雇されたんだけど。
言ってる事は正しいんだけど、正しいだけが全てじゃないと思うんだ。
現在はたっくんの専用執事だったけど、今たっくんがヴァーチャル世界から戻ってこないから暇なんだろうなぁ。
だからって、私のお世話なんてしなくていいのに。
運悪くゲームで出会うなんて最悪。
実は、隼人君の次に苦手な人だったりするの。
隼人君も柳さんも自我が強くて自分の意見は絶対曲げないタイプだから。
相手にしてると、こっちがストレスで死んじゃいそう。
それくらい、苦手。

……あーあ、帰りたくない。

「ねぇ、戻らないでレベル上げようよー」
「帰らないと追ってくるまでだぞ」
「だよねぇ」

ゲームくらい、羽を伸ばさせてほしい。
でも、柳が羽を伸ばしている所にたまたまお邪魔しちゃったのは私だから、あんまり言えないけど。

あーあ、折角今から楽しむところだったのに。
どんな敵が居るか見てみたかったのに。
ヒールの呪文だって、頑張って覚えたし。

「さー、着いたから二階のベッドルームで寝て。そうすれば、ログアウトできるよ」
「えー、やだなぁ」
「真面目に話を聞くから疲れるんだ。あいつは説教臭いからさ」
「……そうそう、聞き流すに限る」
「はぁい……」

憂鬱に感じながら、もそもそと二階に登っていく。
階段が、まるで処刑台への階段みたいに見えて。
胃がキリキリと痛む。

ベッドの中に潜り込んで目をつぶると……。
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