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ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
そうして、何故かメイドやおじいちゃんおばあちゃん、その他親戚もぞろぞろと入ってきて。
人が多くなりすぎて、庭に移動するかと庭に机を用意し始めた時だった。

「おねーちゃんっ!!」

結構細くなったたっくんが、ふらふらになりながら走ってくる。
思わず、私は駆け出した。

「たっくん!!」

ぎゅっと抱き締めると、非常に汗臭くて慌てて離した。

「お風呂行っといで」
「うん、わかった……」

たっくんの背を見送りながら、マリーさんの事を思う。
早く優勝して、開放させないと。
……あ、そういえば柳に反対されてたんだっけ……?
このまま逃げるだけじゃ、マリーさんは助け出せない。
他の人達も助け出せない。

「そういえば、柳」
「どうなさいましたか、お嬢様」
「ゲームの事だけど……」
「ああ、それでしたら他のゲームも……」
「ううん、そうじゃなくて。ギルドバトルで優勝するまででいいから、遊べないかなって」
「それは、駄目で」

否定する柳の声を遮ったのはお父さんだった。

「柳、聖がした事で何か間違いがあった事はあったか?」
「いいえ」
「お前達が解決できなかった事も、全て聖が処理してきた。次の社長として当たり前の行動だ」
「ですが……」
「全て聖に任せれば、上手く行く」

お父さんは、いつだってこうだ。
そう言って、全て私に任せてきた。
レイプ事件の時とか、本当に嫌だったけれど、私は全てできるって決めつけて助けてくれなかったけど、この時だけは嬉しかった。

「聖、会社の事は気にするな」
「お父さん……」
「お義父がやってくれる」

前言撤回。
駄目だ、この人は。

「おい、お前も手伝うという選択はないのか!?」
「家で誰かが不法侵入してこないか、見張って起きます」
「警察にでも任せればいい!」
「ご安心を、自宅警備させてもらいます」

やっぱり、お父さんはいつものお父さんだった。
感動しそうになった私の気持ちを返して下さい。

「貴方がきちんと自宅警備できるように、私も頑張って料理作るわね」
「え、ちょ」

お父さんがあからさまに固まった。

「どうする、仕事を手伝えばメイドを派遣してやるぞ?」
「お義父さん、是非仕事をしたいです」
「えー、私が居るから大丈夫よ?」

お母さんは本当に言っているらしく、残念そうな表情で自分お手製のおにぎりを机の上に置いている。
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