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ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
そのおにぎりは茶色い色目がついており、紅いケチャップの後もあった。

「いっぱい作るから、皆たくさん食べてね?」
「お、奥様!! ご親戚の方達もそろったんですし、ごゆっくりとされてください!」
「大丈夫よ、お手伝いするわ」

寂しそうに手伝うと主張するお母さん。
私は、あらかじめ自分で作っておいたチャーハンを確保した。
他の親戚達も慌てて私お手製のチャーハンへと手を伸ばす。
そうして、このバーベキューは戦争に変わった。

たっくんが戻ってくる頃には、仁義無きお母さんの料理の押し付け合いが始まっていた。
最終的には、格闘ゲームで負けた人が全部食べるという事になり、生贄用の執事とメイドが選抜されていった……。
全員新人で、美味しいお肉を食べられると聞いて来ただろうに、恨めしそうな表情でお肉を眺めていた。

「お肉、取って置くから……」

だから、お願い食べて下さい。
とは思ったものの、専属の料理人や仲介業者も呼んでの大きなバーベキューパーティーになっているけど、だんだん料理のメニューが増えすぎてバーベキューというより、ただのバイキングパーティーになっている。
シェフの人達も、自分達で料理しながら好きなように料理を食べて、騒いだりしつつ、皆が楽しんでいる様子だ。

その時に、ドアがノックされた。

誰だろ?
そう思いながらパンナコッタ食べていたら、私が呼ばれた。

「はい、どなたですか?」
そう言って、玄関へ行くと……

ガタイのいい、ヤクザのようなお兄さんが立っていた。

「あ、あの?」
「ああ、ゲームのリヒトだよ。遅いから、心配して来ちゃったんだけど……、なんか大変そうだからお土産だけ渡していいかな?」
「あ、あぁ! そんな事ないから、上がっていいよー」
「いや、いいよそんな……」

リヒトさんが手を振って断っていると、後ろから小さい人の手がにゅっと出てくる。

「上手そうな匂いしてんじゃん。腹減ってたんだし食おうぜ」

ひょこっと顔を出したのは、子猫のようにくりっとした大きな瞳に、ふっくらなほっぺたの男の子。
すんごい可愛い!

「……お腹空いた」
「あら、明じゃない。上がれば?」
「う、うん。じゃあそうしようかな」

そういえば、リヒトさんって柳のお友達なんだっけ。
ユリアンさんも友達で、エリアスさんとも現実で会ってるって聞いた。

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