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ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
同じ双子なのに、扱いがこうも違う事に柳本人は非常にジレンマを感じている。
だからこそ、柳はおじいちゃんに呼ばれるとあまりいい顔をしない。

昔は、召使の管轄をする人間は柳か桜のどっちかと言われていたけど、現在は桜1人にしぼられているし。
こうやって冷静に考えて見ると柳って案外苦労しているのかも。
そんな柳が、こんなに活き活きとしているのは珍しいから……、友達って大切なんだなと改めて実感する。

「おいおい、お前って弟の執事だろ?」
「そうだ。でも俺だけって訳じゃない」
「ほー、そうなのか?」
「ああ、朝倉とか睦月その他多数の執事が居るし、基本的に頼みたい時に呼ぶのは俺じゃない」
「執事って厳しい世界なんだなぁ」
「メイド1人を大切にしていらっしゃるのは、お嬢様くらいだからな」
「その癖に、そのメイドはあんまり近くに居ないんだな」
「あー……、アイツ今昇進がかかってるから、大旦那様の近くに居たくて堪らないんだ」
「昇進? メイドにそんなのあるのか」
「メイド長から、召使長になるんだよ」
「へー、凄いんだな。お前のねーちゃん。その反面お前はどうなんだよ」
「うっさい、黙れ」

現在、執事長は睦月という柳と一個年代が下な人。
最初からたっくんと仲良くしようと努力をしていて、そのお陰でたっくんお気に入りの執事になってる。
ムキになってる柳を見ていると、本人は面倒な事がないから楽だと言ってる割にはやっぱり思う所があるんだろうなぁ。
つくづく、柳って苦労してると思う。

「ま、まぁ柳。桜が召使長になったら私専属に戻るんだからいいじゃない」
「そうですね、さっさとババアにはお払い箱になって欲しいものです」

やっぱり、なんだかんだ言いつつ口の悪い柳。
品が悪いとか言われて、あまり評価されてないけどこのほうが柳らしい。
ちなみに、専属召使を使っているのは私だけで他の人達は多数の召使を抱えている。
私が1人に絞るのは、単に名前を覚えるのが面倒な事と大体は自分で出来るから。

「にしてもなー、お前のねーちゃんってずっとじいさんの面倒見てて、なんだか本業を全うしてないように思える」
「アイツにとって大切な事は、昇進ただ一つですから」
「うーん、専属メイドにしてるのもちょっとつらいかなぁ?」
「そうですね、アイツはメイド長の仕事もありますし……」
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