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ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
よくよく考えれば、桜とずっと一緒に居たのに桜の仕事量の多さなんて全然考えていなかった。
この際、ゲームでも一緒になるから柳に専属になってもらったほうがいいのかも?
お母さんはメイドとかつけてないから、別につけなくてもいいんだけど。
お願いをする時に誰に頼むとか一々向こうも考えなくていいから、楽な事が大きな理由。

おじいちゃんが帰る時にでも変えてもらおっかな。
流石に、桜の目の前では言いにくい。

「そうだ、そうなると明日から私暇は当分暇になったから、ゆっくりゲームできるんだよね」
「お、そうなのか? それなら三日だけ仕事片付けるから」
「お嬢様は俺が見ておくから、一ヶ月でも二ヶ月でも好きなだけ仕事してろ」
「おいおい、お前は自分の主の世話しろよ」
「大丈夫、ほとんど睦月がやるから」

けらけらと笑っている柳。
昔と比べると、だいぶ吹っ切れてはきているみたい。

「そうだ、仕事に行くにしてもこれから聖の護衛をするにしてもこの家にほうが楽だから、護衛が終わるまで柳の部屋に泊めてくれよ」
「悪いけど、俺はここには住んでいない。本宅のほうに住んでるんだ」
「げー……。おい、聖。空いてる部屋とかないか?」

空いてる部屋は、隼人君の部屋だ。
ここ2-3使われていない部屋だけど、掃除だけはきっちりしてあるし……、荷物を捨てれば大丈夫かも。

「隼人君の部屋が空いてるよ」
「なら、そこでいいか。お前もゲームしやすいだろうから、ここ泊っちゃえば?」
「無茶言うな、許可無しでは泊れないぞ」

そう柳が言うと、エリアスさんは真っ直ぐ私のほうを見て、顎でおじいちゃんのほうへ行けと合図する。
まぁ、おじいちゃんなら私が行けばオッケーだと思うけど、お父さんが何て言うか。
……まぁ、こんな嬉しそうな柳は始めてだから、頑張ってみよう。

「しょうがないな、行ってくるね」
「ありがとうございます、お嬢様……」

おじいちゃんのほうに行くと、ちゃっかりとリヒトさんがおじいちゃんの横に座ってお酌をしていた。
仕事の話なんかしてて、ちゃっかり営業しちゃってる。
顧問弁護士関連の話みたい……。
今話しちゃっていいのかな?
後で話そうかな、そう思って帰ろうとするとおじいちゃんに手を引きとめられた。

「これ、聖。折角来たんだからゆっくりしていきなさい」

おじいちゃんはとてもご機嫌だ。
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