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ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
朝起きると、もう桜が料理を作り終えていた。
ユリアンさんこと蒼さんは、ソファーに寝ていたせいかもう身支度が終わっていた。
蒼さんとたっくんは身長が同じ170くらいだから、蒼さんがたっくんの服を着ていた。
……そうなると、エリアスさんこと大牙さんはどうなるんだろう。
あの人は小さい、本当に小さい、物凄く小さい、驚くほど小さい。

奥から、身支度を整えたたっくんと柳が出てくる。
大牙さんはまだ起きてないみたいで、柳が起こしに向かった。
そうしている間にも、桜は飲み物や食べ物を全部そろえて、お父さんとお母さんも席に着いた。

「あら、桜ちゃんありがとう」
「いえ、奥様。お気になさらず」

ご飯を食べていると、たっくんの子供の頃の服を着た、大牙さんが出てくる。
エリアスことゲームキャラからは想像できないくらい。
猫耳の帽子に、黒と赤のボーダーのロンTっていう、非常に可愛いスタイル。

そんな服を着ている大牙さんは怒るわけでもなく、恥ずかしがる訳でもなく普通に着こなしていた。
たぶん、この人は世界で一番短パンの似合う三十路だと思う。

「おー、豪華だな」

目を輝かせた大牙さんは、デザートに手を伸ばすけれど……、桜によって手を止められた。

「食事を終えてからお食べになってくださいませ」

大牙さんは舌打ちして、チーズトーストにぱくつく。
頬一杯に詰め込んで、パンダみたい。

「……先輩、その服で会社行けます?」
「行く気ない、お前でも処理できるだろ」
「あの、俺……一旦家に帰って荷物をまとめたいです」
「この現状を見て、お前と俺どっちが荷造りが必要だと思うか? さっさと終わらせろ」
「……はい」

見た目は非常に可愛らしい子猫ちゃんなんだけど、中身は結構俺様。
それでも、食べている姿は凄く可愛い。
ぷらぷらと揺らしている足が猫の尻尾のように見える。
頬一杯に食べ物を詰め込み、幸せそうに笑う姿は非常に絵になる。

「とりあえず、俺朝一で荷物移動させたいから、柳車出せよ」
「畏まりました、拓斗様を送った後でいいでしょうか?」
「OKOK」

たっくんは、今日から仕事に行くみたいで。
会社でやらなきゃいけない仕事が山積みなんだって。

食べ終わると、たっくんはそそくさと仕事に出かけてしまった。

「……先輩、朝起きて無いから状況聞いて無いでしょ」

ちょっとだけ、蒼さんが不機嫌。
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