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ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
力なく笑った睦月は、たぶんここまでされても本当に訴える事はしなかったと思う。
睦月は、こんな人だから。

「それより、タクは無事ですか? いつ会えますか?」

そういえば、あの話が本当なら睦月さんは一ヶ月もたっくんに会って無いんだ。
あんなに仲がよかったから、寂しいだろうに。

「こちらに向かっているそうなので、すぐに会えます。とりあえず、一旦ホテルで仮眠してください」
「はい、ありがとうございます」

力無く笑った睦月さんは、そのままふらふらした足取りで、他の刑事さんから支えられつつ外に出る。

「ったく、他の奴等も何してるんだ!」
「それが、自分も朝ついた時に知りまして。先輩達にも連絡がつかなくてホント大変だったんですよ?」

私達に知らせてくれた刑事さんは、げっそりした顔で喋っている。

「あ、そういや蒼の奴仕事片付けたか?」
「いえ、アイツは拓斗様の護衛だから当分無理だと言ってましたよ、それに今日荷造りするんだと」
「あいつー、後で締める。とりあえずお前俺の書類片付けとけよ」
「えぇっ、なんで俺なんですか!?」
「俺、護衛の仕事があるんだよー」
「やっといてやれ、こいつが居ない間にメイドが1人浚われている」
「そ、そんなぁ……」

頼まれた刑事さんは、肩を落としながら歩いて行った。
警察も上下関係が合って大変そうだなぁと見送る。
その後、たっくんとばったり会って、一緒にホテルに戻る事に。
その間、大牙さんは蒼さんにしつこく絡んで蒼さんは面倒臭そうな表情をしていた。

たっくんはというと、やっぱり睦月さんがいいみたいで、すっぐりとベッドで眠っている睦月さんを見ると、嬉しそうに微笑んだ。

「よかったね、たっくん」
「うん、でも桜も柳も浚われちゃったし、どうしよう」
「うーん……」

一応、大牙さんの上司さんに隼人君の親友リストを渡したものの、すぐに桜は帰ってこなさそう。

「潜入とか、無理かなぁ?」
「だって、捕まるとログアウトできないよ?」
「それが、ここのホテルの機械は特殊だから自由にログアウトできるんだって」

それを聞いて、たっくんの目が輝いた。

「ねぇ、ヴァーチャルワールドのID作ってよ! 僕、助けに行く!」
「うーん、でもなぁ」
「なんでー、作った事あるんでしょ?」
「私、桜に頼んだから……」

作り方なんて知らない……。
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