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ラブ❤ゲー!
第2章 2章 なってあげる
カニの修羅場を目撃した後、砂浜をぶらぶらと当ても無く歩き続けた。
何処へ行けばいいのかなんてわからない。
ヴァーチャルワールドみたいに、腕時計のような付属品があるわけでもない。
ボロボロの薄茶色のズボンに、同じような上着。
正直非常にダサいから、早くお洋服を買いたい。

……とは思っても歩けど歩けど何も見えてこない。

後ろをほうを見て、辺りのほうを見渡す。
何処から来たのかもさっぱりわからなくなっていて。
完全に迷子になってしまったかも。

ため息を付きながら歩いていると、小さな子亀が目の前を歩いていた。
……こんなファンタジー世界なら、もしかすると亀だって喋れるかもしれない。
そう思って、恐る恐る亀のほうに近づく。
すると、亀はしかめっ面をするとこちらのほうに向き直った。
……今だ!!

「あの、亀さん。近くに町は……」

最後まで言い切ろうとする間に、亀さんは私に噛み付いたり引っかいたりしてくる。
その瞬間、痛みが走り震える手で必死に亀さんを叩く。
けれども、何度やっても痛みはひかず、そのまま気が遠くなり……。

気が付いた時にはベッドの上で寝ていた。
辺りを見渡すと、人の声が聞こえてくる。
恐る恐る外を見ると、ここはどうやら酒場らしくて、色々な人がテーブルを囲んで座りながら談笑していた。

「あ、ゲームを始めたばかりの人ですか?」
「はい」

声をかけてくれた相手は、茶色のロングヘアーに赤いリボンがよく似合う酒場のお姉さん。

「ここは港町のシーミスティ。先程の海岸は、町を出てすぐ後ろにあるんですよ」
「さっきの場所からここって近いんですか?」
「一番最初にたどり着いた場所から、町はすぐ見えるんです」

……うっそー!!
何処行っても海ばっかだったのに……。
驚きながらお姉さんを見つめていると、お姉さんは笑いながら腕にデジタル時計をつけてくれた。

「それは、ゲーム内のナビです。
使い方はヴァーチャル世界のナビと一緒なので、すぐわかると思いますよ」
……この時になって、今まで腕時計と呼んでいた代物がナビだったと分って気恥ずかしくなる。

「まだゲームの進め方もわからない新人さんみたいですし、ここの席に座りながら説明を聞いて下さいな」

そう言われ、私は薦められた席に座った。
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