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第7章 復讐して　あ　げ　る

「お前を一人にするわけにも行かないし。ったく、どうすべきか」
「おぶって帰るとかできない?」
「帰り際に絶対襲われるぞ」

行く時にでさえ危害が及ぶからと安全なギルドルームに居たんだから、今のまま帰るなんて危険そのものだと思う。

「しょうがない、蒼を呼ぶから待ってろ」
「うん、わかった」

そういえば、外にはたっくんの警護をしていた蒼さんが居たんだ。
下着とか見られるのは嫌だけど、しょうがないと思うし。
そもそも、一緒に下着を買ってた時も蒼さんの事を女の人と思い込んでいたから出来た行動なんだし、今一緒に買いに行けと言われても断っちゃいそう。

その時だった。
がさがさと草の音がして、慌てて立つと……、そこには男の人のシンボルを硬く勃起させた亀さんが立っているではないか!!

「げ、なんで低レベルの亀がこんな所に!!」

嫌らしそうに微笑みながら、亀さんはこちらのほうへと走ってくる。
私もエリアスさんの腕を掴んで、逃げようとしたけど地面の小石が足の裏に突き刺さって痛いの何の……。
そういう事で、エリアスさんに背負われて私達は逃げ始めた。
逃げていると、亀さんを上手くまく事が出来たと思ったその時だった。
亀さんが、手足を甲羅の中に入れて、高速スピンで走ってくる!!

「キャーッ!!　か、亀さん!!」
「げ、まだ追ってくるのか!?」

エリアスさんが全力で逃げるけど、どんどんと距離が縮まっていき……。
そうしている間にも、他のPTに遭遇して……、しかもそのPTは開けた場所で複数プレイ中。
女の人が裸になって、美味しそうに男の人のアレにむしゃぶりつきながら腰を振っている。
そんな時にでさえ、亀さんはこっちへと走ってくる!

「なんでー、あそこにえっちしてた人達居たのに!」
「敵は、一番高いLvのプレイヤーへと走ってくるんだ!」

という事は、この場で一番危ないのは……、エリアスさん!?
だんだんと息が切れてきたらしいエリアスさんは、走り続けるけれども口数が減ってきてて。
蒼さんにメールをしたから、暫くしたらログインしてくれると思う。
それまで、エリアスさんが持つかどうかだ。

私はアコライトだから、攻撃や妨害スキルなんて使えないし、投げれそうな物もない。
そうしていると、だんだんとエリアスさんのペースが落ちてきていて。
私を放置されても、エリアスさんは助かるわけではない。