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第7章 復讐して　あ　げ　る

こんなにきつい所で戦うの……?
動いているうちに死んじゃいそうで……。
地面足に立っていると、熱すぎて焼けどしそうになって本当に泣ける。
熱くて熱くてさっきからジャンプしたりしてるけど、もう熱すぎて前もマップに戻りたくなる。

「何やってんだ?」

靴を履いてるエリアスさんは熱くないかもしれないけど、私は非常に熱い。
真っ暗で普通は冷たいはずの洞窟の中でさえ熱くて壁も素手で触れたもんじゃないのに、靴下だけの私は泣きそうになるのをこらえていたのに……。
足の裏がひりひりして、凄く痛い……。
立っているだけで涙が出る。

「座ってるだけでなんで泣いてんだよ」

そう言われたって、熱くて喋れる状態でもないし。
体力もほとんど残ってないのに足の痛みを和らげる為、動いたりするだけで精一杯なの。

そうしていると、蒼さんが到着して私の状態を見て目を丸くする。
蒼さんことユリアンさんの膝の上に座らせてもらう形で座って、靴下を脱がされると酷い焼けどになってた。

「……最悪」
「げ、全然気が付かなかった」
「……何やってんですか?」
「悪かった。そんなに熱かったなんて知らなかったんだ」

水を受け取って、勢い良く飲む。
レベルを上げるのって、こんなに大変なんだ。
モンスターと戦う前に疲労死しちゃいそう……。

「……帰ろう、無理です」
「焼けど薬もないしなー、戻るか」
「……本当に、何しに来たんですか?」
「だから、悪かったって……」

歩くだけでひりひりするから、おぶって連れて帰ってもらう。
焼けどの呪文を唱えようにもレベルが足りなくてどうしようもなかったから……。

「……先輩、パーティー」
「げ、パーティー組むの忘れてた!」
「……本当に、何しに来たんです?」

呆れるような、ユリアンさんの声。
私はちょっと疲れたせいもあって２人の会話には入らずにうつらうつらと眠りかけていた。
このまま、眠っちゃってもいい気がする。

「おい、姫。パーティー入れよ」

誰かの声がする。
誰かも聞き取れなくなって、次第に……。

気が付けば、ダイヴマシンの中に居た。
ログアウトして戻ってきたって事かー。
移動中だったし悪いかなと思って、慌ててログインし直そうと目をつぶる。

その時、かすかに柳の声が聞こえた気がした。