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ラブ❤ゲー!
第7章 復讐して あ げ る
目が覚めると、そこは見慣れた町の繁華街。
ギルドルームのすぐ近くだった。

「お、戻ったか。すぐ付くからな。薬も買ってきてる途中だから」
「うん、ありがとう」
「帰ったら一旦体勢を立て直すか」
「そうだね」

たぶん、ユリアンさんが居ないから焼けどの薬を買いに行ったんだと思う。
そうして、ギルドルームの前にたどり着くと、柳ことルイフォードと一緒に誰か、見かけない男の人が居た。
黒い肌に銀色のライオンの鬣みたいな髪に、鋭い赤い色の目。
服はボロい初心者用の服を着てる。
名前はクロウさんというらしい。

「あ、お嬢様! 何かあったんで?」

駆け寄ってくるのは、ルイフォード。

「あー、ちょっと狩りでミスって火傷を」
「薬は?」
「今、ユリが買ってきてる」
「お嬢様を、こちらへ」

手を伸ばしてきたのは、クロウさん。
お嬢様っていう事を知っているから、リアルの知り合いなのかな?
そう、首を傾げているとクロウさんに引っ張られるものの、エリアスさんも離すまいと固定されて、凄く痛くて悲鳴を上げてしまう。

「何やっているんですか! さっさとギルドルームに入れば済む事でしょうに」

やけにイライラしているルイフォード。
そういえば、さっき誘拐されて戻ってきたばかりなんだよね。
桜は大丈夫なのかな?


「桜、貴方も貴方ですよ!」
「申し訳有りません……」

すまさなさそうにしょげて謝ったのは、なんとクロウさん。
それ聞いて、思い出したのは桜の安否。
病院へ行ったから、もしかしたら……そう思って心配で心配で……。

けれども、何かあった時に聞くのは無粋だと思うから、聞くに聞けない。

「というより、お前等前々から気になってたんだけど」
「どうされたのですか?」
「姫が居るからって、仕事モードになるのは若干とっつきにくいから止めとけ。ゲームの中くらい、普通に喋ったらどうだ」
「そ、そう言われてもお嬢様はお嬢様ですし……」
「私は、お嬢様の意見に従うまでです」
「姫も姫だ、いつまでも正式名で呼ぶなよ」
「う、うん……」

あだ名で呼ばなかったのって、結構話し難かったのかな? と少し反省するけど、いきなりあだ名で呼ぶのも結構勇気がいるものだから。
それに、ルイとクロウも敬語禁止に戸惑っている。

「遊んでんだから、そのままの口調だと仕事で付き合ってるみたいだ」
「確かに」
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