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ボクと世界樹
第3章 切なき双子の性。
ボクの手が君の頬に伸びる――。

片手は君の腰に添わせ、ボクは最後の忠告代わりに、君に深い深いキスをして、見つめ合う。

「‥――いくよ、リン」

「うん。二人でいこう。」

二人が果てるその日迄――――鏡を壊してその先にある二人きりの桃源郷へ‥

行こう。


ボクらはどちらからともなくお互いを求め合い、段々激しさを増していって遂にはバレないよう物音を立てないようにという理念を忘れて、求め合った。

「は‥っリ‥ん‥‥!!」

君は処女であるというのだが、既に痛みは何処へやら、うっとりとしているように喘いでいる。

‥‥しかも、上で。
自ら腰を振って今にもイキそうだ。

その顔や腰降りが余りにも普段の彼女からかけ離れた艶やかに甘い表情で、ボクを快い感覚へと誘う…。

「リン…イキそう……!!!」

「あぁっン‥や、レン‥中‥に‥?」

そう問われる間にもビクビクとボクらは軽い痙攣を起こし始めている。
そして次の瞬間「っ!ひゃあぁぁっ」とリンの嬌声が、抑えようとしているのかなるべく小さく上がった‥‥―――。

ハアハアとお互いの激しい息と熱だけを感じている今この状況の中、廊下から靴音が聞こえて来る‥。
覚悟は決めていた。
そうしてボクは考えていたものを、こそりと早々これからのことについて打ち合わせをした…。


―――ボクらにはお互いを裏切ることなんて、出来ないと、する意志もないと、思っていた‥だが。

現実はそうではなかったらしい。

リンは、ボクの作ったものとは違う、嘘の嘘を証言した。

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