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背徳の扉
第2章 家庭事情
ユリが高校生になり直ぐに翔と智を施設から引き取る手続きを組んだ。
この事が一時期世間の話題になった。
週刊誌やテレビでも取り上げられユリは冷静に対処した。
ユリは堂々と報道陣の前に現れた。
ユリ:「昨日、私は施設から6才の男の子と12才の男の子2人を引き取り里親になる手続きをして参りました。1番下の男の子は私の亡くなった友人のお姉さんの子供でした。産まれたばかりだった頃に抱かせて貰った事もあります。私は両親とも離婚し家族というモノを知りませんでしたが。その友人とその家族と交流をしていくうちに家族というものに憧れていました。まだ、高校生になった分際ですが親を無くした者同士、色々と壁は打ち当たると思いますが・・皆様には是非暖かい目で静かに見守って頂けたらと思います。」
報道1:「子供達の名前は何と言うんですか?」
ユリ:「すみません。その質問にはお応え出来ません。」
ユリはバッサリと質問を跳ね除けた。
報道2:「もう1人の12才の男の子は・・どうして引き取る事に?」
ユリ:「施設で2人がとても仲良くしていたからです。それに2人を養う為に私は仕事で留守にする事も増えると思うんです。まだ小学生になったばかりなのでしっかりしたお兄さん的な子が居ると安心するんじゃないかなと思い引き取る事にしました。」
報道3:「2人の子供の性格は?」
ユリ:「下の子はとても純粋で明るく素直な子です。上の子は大人しく面倒見の良い優しい子だと思います。」
報道1:「ユリさん自身に質問ですが、ご結婚の予定は?」
ユリ:「ありませんし考えていません。今は2人の生活を守ってあげたいのでそういうのは全くないです。」
記者会見を終え直ぐに自宅に戻った。
するとテレビを見たのか智と翔が直ぐに寄って来た。
ユリ:「ただいま。ごめんね、遅くなっちゃった・・」
翔:「お帰り」
智:「飯作った」
ユリ:「嘘!?智作れるの!?」
智:「うん//カレーだけど・・」
ユリ:「やったあ!嬉しい!早く食べよ!♪」
智:「うん//」