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背徳の扉
第3章 智と翔ちゃん
舞賀家は資産家の祖父から譲り受けただけあってユリと智、翔の3人で使用しているだけでもかなり大きい。
その為、ある一室は書斎部屋という名の小さな図書館並みの本がずっしりと集まった部屋があったり、女優業で芝居やダンスや歌などを練習に使う為の防音設備抜群のスタジオ、そして絵を趣味として描く智のアトリエもある。
そのアトリエに智は今日も筆を手に持ちキャンパスに絵を描いている。
智:「(マネージャーなりたかったなあ〜・・)」
翔:「それ母さん?」
智:「ん?」
振り向くと学校へ行った筈の翔が立っていた。
智:「あれ?学校行ったんじゃないの?」
翔:「ちょっと忘れ物しちゃって・・」
翔は智の絵をジッと見てる。
智:「似てる?」
翔:「うん、凄く綺麗・・母さんそのものだね・・」
うっとりと眺めて言う
智:「ユリにはまだ内緒なんだから言うなよ?」
翔:「そうなの?」
智:「うん、なあ・・俺何になったら良いと思う?」
翔:「何って・・就職まだ悩んでんの?」
智:「うん・・」
翔:「画家は?」
智:「嫌だ」
翔:「好きなのに?」
智:「うん。好きなものを仕事にしたら絵嫌いになりそうだもん」
翔:「うーん・・でも兄さんなら何でもなれそうなんだけどなあ〜・・」
智:「・・・・どうしたらユリを楽にさせてあげられるかな・・?」
翔:「・・・・」
悩みながらも色んな情報を得られるかもしれない弁護士だった。
そして翔が目指すのは医者。
智1人でもユリの稼ぎに負けない稼ぎを稼ぐようになった。
そして翔は医者を目指している。
2人はユリを手に入れる為に計画的に動いていた。