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背徳の扉
第4章 禁断の扉
あれからユリは智と翔を異性として意識する様になった。
しかし、智だけは歳が近い所為か例外だったのかもしれない。
智:「ユリ・・食べないの?」
3人での久しぶりの食卓なのにあの一件以来どう接して良いか分からない。
ユリ:「た、食べるわ///」
クスッと笑う智
翔:「ねえ、母さん大学の学科なんだけど・・」
翔が空気を読んでくれた。
そして
翔:「あ、もう行かなきゃ!行って来ます!」
ユリ:「行ってらっしゃい」
智と2人になり気まずい空気が流れる。
智:「・・・・」
ユリ:「(・・・どうしよ・・何か話さなきゃ・・///)」
必死で頭を振る回転してネタを探す。
ユリ:「ねえ、智」
智:「ん」
ユリ:「智って弁護士でしょ?」
智:「そうだけど?」
ユリ:「裁判所って行ったりする?」
智:「そりゃあね。どうして?」
ユリ:「今度のドラマ・・私弁護士の役やるの・・////」
智:「へえ〜」
智は目を見開き少し驚く
ユリ:「それでね・・仕事絡みで申し訳無いけど・・裁判所とかって見学出来ないかなって・・」
智:「良いよ。じゃあ、今度一緒に行こう?」
ユリ:「良いの?」
智:「うん」
ユリ:「ありがとう!嬉しい!」
智:「デートだね。裁判所デート」
ユリ:「なっ何言ってっ・・////」
すると真剣な眼差しを向けられ口を噤む。
智:「僕達の気持ちは真剣だよ?お願いだから無視しないで・・」
ユリ:「・・分かってる・・でも・・/////」
智:「・・・・」
ユリ:「私・・恋愛ってドラマの世界でしか経験がない・・」
智:「それは嘘だよ」
ユリ:「え?」
智:「僕はずっと君を見てるから知ってる。初めて会った時から僕を見る目・・違った・・なのに一緒に住んでから変わった。僕への気持ちは恋心だったモノを封印して家族愛に変えた。こんな事女優じゃなきゃ出来ない」
ユリ:「やめて!」
智:「・・・・」