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背徳の扉
第1章 息子の性癖


そして今、シャワー音に紛れユリと名を口にしながら自身を扱く智の影が映っていた。


バサッ


ユリ「・・・・!////」


ユリは思わず着替えを下に落とし後退りし、リビングへ逃げた。



リビングの明かりを付けないままソファに腰を沈め顔を手で覆い俯いて居た。



遠くからカチャッと浴室の扉が開かれた音がした。


静か過ぎる大きな家でも微かにはっきりと聞こえる。


ユリは自分の着替えを落として来てしまったが後には引けなかった。


すると濡れた髪をそのままに腰にタオルを巻いたまま半裸状態の智がリビングにやって来た。



智「母さん・・ごめん・・」


ユリ「・・・・」


ユリは沈黙したまま何も応えない。


智「・・・もしかして・・見た・・?」


ユリは自分がおかずにされて居る事実にどう対応して良いのか分からずどう応えたら良いのか分からない。



智「俺・・気持ち悪い・・よね・・?俺・・出て行くよ・・」


そう言いユリの着替えをテーブルの上に置くと踵を返し出て行こうとする。


ユリはハッとし慌てて智の背後から抱きついた。


ユリ「まっ待って・・!///」


智「!//」


ユリ「違うのっ!智も翔も2人を気持ち悪いなんて思った事1度も無いわ!」


ギュウッと抱きしめる腕に力が入る。


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