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背徳の扉
第1章 息子の性癖
智「・・・・!///」
ギイッ・・
上の階に居た翔が様子を見に下りて来た。
翔「・・・・」
ユリは気づいて居ない。
翔は静かに2人を見守る姿勢で階段からリビングを覗く。
キュッと手を握るとその手にそっと智の手が重なった。
ユリはビクッとしながら震えた声で何とか口にする。
ユリ「・・・どうして・・?」
智「ごめん・・俺・・母さんをお母さんとして見れない・・忘れようと他の女の子と付き合ってみても・・ダメなんだ・・」
そう言いユリの巻き付く腕の中身体を反転し向き合う形になる。
濡れた髪が色っぽくたくましく綺麗な男の身体にユリは鼓動が抑えられない。
智「ユリ・・離してくれないと俺、襲っちゃうよ・・?///」
ユリ「えっ!?待ってっ・・///」
ばっと腕を離し後退り少し距離を取る。
そこへ先ほどまで様子を見ていた翔がリビングに入って来た。
翔「待ってよ兄さん。俺だって居るんだけど・・」
智「なんだよ・・別にとって食う訳じゃねーんだから邪魔すんなよ」
翔「嫌だよ。このままじゃ俺の気持ち置いてけぼりになるじゃん。俺だって母さんが好きなのに!」
2人が言い合いを始めると
ユリ「ちょっと!私達家族なのに・・・ってそう思い込んでたの私だけ・・・だったんだ・・ハハ・・」
ユリは愕然とし乾いた笑いを零しその場にしゃがみ込んでしまった。