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私達が人間を辞めた日
第8章 儚い指先

「熱い!!熱ぅ!!!助けてッ!!お願いしますっ!!!」

動く様子の無い寿に喉が疼く程声を枯らして再び懇願する。
アナルにさえ蝋が大量に流れ...少し動いただけで股間周辺の至るところに痛みが走る。

「そうだなぁ...7番...お前が俺を満足させれるなら...6番は解放してやろう」

寿は泉に向けて言う...こんな体制の為...泉の顔は見えない...

「...ッ...はい...私を好きにして構いません...だから...理佳さんを...解放して...ください...」

やはり泉にも蝋が垂れているのだろう...痛みに耐えているような涙声が聞こえた...
...そんな...泉ちゃんが...また...
寿は満足そうに微笑み...蝋燭の火に息を吹き掛け、鎮火する。
それでも蝋が一瞬で固まるはずもなく、残党が私達を痛めつけた後、ようやく蝋が固まった。

「あ...ああ...」

傷付けられた肉体...恐怖から解放された安堵...泉への罪悪感...
それらが渦巻き、私はびくびくと痙攣するように震えながら掠れた声をあげた。
寿は私をじっと見詰め...鞭を振り上げた。

「助けてやったのに感謝の言葉も無しか?」
「あああッ!!!」

私の太股や腹を何度も...何度も叩く...纏った蝋がポロポロと剥がれていく。

「あああー!!!ごめっ...なさ...ンンーッ!!ありがとッ...ございます...」

体は生傷に飾られ...蝋が剥がれた場所は火傷で赤くなり...所々水ぶくれさえできていた。
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