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私達が人間を辞めた日
第8章 儚い指先
私は自分の檻で震え続けた...
先程の生傷と火傷で傷付いた肌への洗浄の痛みもどうだっていい...
...私の為に...泉ちゃんが....
しばらくすると、部屋の扉が開いた...作業服の男に連れられて来る泉の姿。
普段は前で着けられる手枷も、今は後ろ側で着けている。
蝋を思ったよりも受けていたらしく、胸元...顔さえ...赤くなっていた。鞭だって更に打たれたのだろう...生傷がかなり増えている。
泉はそれでもいつものようにこっそりと私に微笑み掛ける...
「...ッ!!!」
隣の檻に行くために私の檻を横切る泉...その後ろ姿を見た私は息を呑んだ。
後ろ側で拘束された手でお尻を抑えている...その指先にはガーゼ...そしてそのガーゼは真っ赤に染まっている。
あんな肉棒を無理に挿入した為...アナルが裂傷してしまったのだろう。
カラン...作業服の男が泉の織に何か投げ込んだようだ。そして普段通り部屋を出る。
「ごめんなさい...ごめんなさい...」
私は隣の壁にすがり泣きながら謝り続けた。泉も壁の近くにいるらしく、いつもより近い位置で返事が聞こえた。