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私達が人間を辞めた日
第10章 孤独な相部屋
「よし...そろそろ出すから残さず飲めよ?」
「んッ...ふぁい...ンン!?」
口内に臭い匂いが充満する。全く...早漏のくせに量は多い...
私は息を止めると精液を一気に飲み込んだ...中途半端に物を胃に入れたおかげで空腹はむしろ増していく。
そして再び土下座して、言う。
「とっても美味しいザーメンでした...ありがとうございます...私が生きていられるのは...貴方のおかげです...」
男は私の後頭部を靴を履いたままの足で踏みつけながら言う。
「そんなに旨かったか、また飲ませてやるからな?俺のザーメンで人助けできるなんて人生で今しかないだろうなぁ」
男の笑い声が響く中...横目で捉えた18番のシルエットが動く...
18番は拘束された手を口元に当て、微かに震えている。
...まさか...私を笑っているの...?
体が焼けるように屈辱が燃え上がる...
寿やこの男達に笑われるのはまだいい...こんな風に力で抑え込まれたら私達は従うしかないからだ。
...でも...私と同じ立場にいながら...自分だけ助かろう考えるような人間のクズが...私を笑うなんて...!!
男がバケツ等を片付けて部屋を出る。
再び拘束された私達...私に背を向けている18番に一言だけ...小さく...しかし鋭く...呟く...
「...いつか...殺してやる...」
18番はピクッと震えた...