この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私達が人間を辞めた日
第11章 永遠に...

何度も躓き...倒れ...立たされ...倒れ...立たされ...視界にはぼんやりと館が見える。
またここに戻るんだ...戻って...また男に犯されるの?
今までは...どうやって耐えてきたんだっけ...
...そうだ...涼ちゃんの為...でも涼ちゃんはもう...居ない...
じゃあ私は何の為に...もう生きる希望も...理由も無い...

「...もう...殺してください...」

私は無意識に呟いていた...いつの間にか車庫まで歩いていたようで、トラックの間で立ち止まる。
男は私の顔を覗き込むと、私の精神状態に気付いたのだろう...納得した様子で無線機を取り出し何か話しているが、今の私には何も聞こえない...
ただぼんやりと視線を動かしていると、トラックの荷台の隙間に小さな五ミリ程の凹みが見えた。

この時の私が何を思ったのかは解らない...ゆっくりとした動作で左手の指輪を外し...その隙間に滑り込ませる。
涼から貰った指輪...それを今の汚れてしまった私が着けるのを躊躇ったから、ただ捨てるようにこんな行為をしたのかもしれない...
そう...愚かな私はずっと騙され続け、涼以外の何人もの男に抱かれたばかりではなく...誰の子かも解らない子供を妊娠している...
涼ちゃん...天国で会えたら...こんな私を...許してくれる...?

しかし...有り得るのだろうか。誰かがこのトラックから指輪を発見し、この失踪事件と関連付けるような事が...
それは最早賭けでもなければ希望的観測ですら無い...そもそもこのトラックが使われているのかも定かではないから...

「来い...お前の要望に応えて貰えるぞ?」

作業服の男は私の行動に気付いた様子も無く...リードを引っ張った...
/302ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ