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私達が人間を辞めた日
第13章 記事にならない取材
「教育のしがいがありそうな女だ...」
寿は楽しそうに言いながら近付いて来る...
扉を開ける事を断念した私は扉に背中を預け、寿を見る。
何でも自分の思い通りになるなんて勘違いもいいとこだわ!!
どうせ私が脅えて抵抗しないなんて思ってるなら...蹴りでもおみまいしてあげる...
ゆっくり歩く寿...私は右足に力を込める...
そして寿が近付くと、右足を持ち上げ...腹部目掛けて足裏を蹴り出す。
足は寿の腹部に当たる...が、寿の腹筋は岩のように硬い...寿は何事も無かったかのように、手枷に拘束された私の手首を掴み...頭上の壁に押し付ける...
「...ッ」
背中の衝撃に鋭く息を吐き、再び足を上げようとすると...寿に足の甲を踏まれた...
寿は私の両足の甲を踏んだまま器用に立つ。まるで足が地面に埋まってしまったようにびくともしない...
必死に暴れようとするが、簡単に身動きが封じられてしった...
「離してよ!!!ああッ!!」
ばちいぃぃん!!
寿は私が口を開くなり、平手で頬を打った。