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私達が人間を辞めた日
第2章 失われた日常

ズズッ...ズズ...
手に着いた精液を啜る...口内は不快な味と匂いに満たされ、ポタポタと手に落ちる鼻血と唾液の混じった精液を啜る行為は私の人としての尊厳を確実に奪っていった。
掌の精液が無くなると床に這い、溢れた精液を啜る....

考えては駄目だ...自分がどんな醜い行為を行っているかなんて...
寿は何も言わない...精液を啜り終わると、鞭を振り上げていない事を祈りながら顔を上げる。
寿は無表情でリードを引く...そのまま私の体をベッドに投げ出す...
肩を掴まれ仰向けに転がされ、胸をわしづかみにされる。

抵抗する気力等微塵も起きない...
身勝手な愛撫に思えた手付きは、徐々に緩急を付け、割れ目を撫で...敏感な突起を下から擦り上げる。

「ン...」

徐々に速さを増し的確に与えられる刺激に吐息が漏れ、体がピクンと震えた。
割れ目の花弁を刺激され...今までの乱暴な行為と対極に、焦らすような手付き。

「...はっ...」

この男の経験からか...抵抗する事を諦めた事からか...体が憎い程反応してしまう。
閉じようとしていた足は次第に力が抜け、膣の入り口で指が左右に揺れる。

くちゅ...くちゅ...
鳴り響く水音に耳を疑う....

「ほら...感じているんだろう...」

寿は濡れた指を私の眼前に突き付け、勝ち誇ったような笑みを浮かべた...
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