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私達が人間を辞めた日
第13章 記事にならない取材
「ッ...はッ...う...」
色気の無い苦痛の声を上げながら腰を動かすが、膣から血が出ている状況では上手く動かせない...
寿に動く気配は無い...私が腰を振るのをただ眺めていたのだが、不意に口を開いた。
「そんなに男に媚びるのが不服か?」
私の人生を全て覗いたような言葉に、体が硬直する...
「男に負けたくないんだろう?」
寿は俯く私の頬を撫でる...叩かれた恐怖が再び蘇る...
「本当に...俺に...男に勝てると思っているのか?」
思っていた...でも、今の私は目の前の男に...純粋な暴力を振るわれ、完全に屈服している...哀れな女...
真っ白になった頭で、微かに浮かんだ言葉が...勝手に洩れる...
「思いません...私は...女の分際で...男に勝てると...甚だしい勘違いを...していました...」
自分の生き様を...信条を...私はもう...貫けない...
寿は満足そうな顔を見せ、私の腰を掴んだ。