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私達が人間を辞めた日
第14章 カウントダウン
寿がツマミを少しだけ回すと、数年前接骨院で電気治療をした時のようなジンジンとした感覚が襲う...
今の電気は大した強さではないが、真新しい傷口を刺激するのには十分だ。
乳首の中で極小の虫が暴れ回っているような不快感...
「ッ...う....」
少々の痛みと巨大な恐怖に寒気が走る。
寿がこの程度で終わらせるはずが無い...たぶん...まだスタート地点にすら立っていないのだろう。
そして此処に連れられてからは、悪い予感ばかり当たる。寿はツマミを更に回す。
「...ん...ああ...」
勢いを増した電圧は私の体を痙攣させ...寿は更にツマミを回す...
「ああああッ!あっ!!」
細い鞭が電極の先端を高速で叩き続けるような痛み...寿はツマミを回す...
「ああああああーーーーッ!!!!!!」
自分の物とは思えない程の波打った叫び声が響き...
後頭部を何度も拘束具に跳ねさせながらビクビクと全身が震える。