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私達が人間を辞めた日
第15章 私は貴方のモノ

「えっ...?ヨシオさん?」

目を覚ました私は呟いた。
昨夜何度も私を抱いたヨシオの姿は無い...トイレかと思ったが、服等も無くなっている。
放心していると、扉が開いた...

「出ろ...」

来たのはヨシオではなく作業服の男だった。

「あの...ヨシオさんはどこに...」
「ああ...あの人なら帰ったぞ」

帰った!?なんで...

「えっ?私...ヨシオさんに買われたんじゃ...」
「買ったさ、一晩な」

一晩...?えっ?買うって...そういう意味なの?
思考が混乱していても、身に付いた習性なのか...気が付けば作業服の男の後を歩いていた。徐々に現状を分析していく。

買う...その一言を、私は間違って解釈していた?
冷静に考えれば、買うの具体的な内容を聞いていない。
何故...私は買われれば助かると思い込んでいたのだろうか...
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