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私達が人間を辞めた日
第16章 絶望の味
次も...その次も...私は勝ち続けた。
罪悪感を感じながらも、勝ちを譲る事がどうしてもできなかったのだ。
だって負ければ...死ぬ...
4番に殺してやると言われた日、作業服の男に踏みつけられる彼女を見て積もり積もった罪悪感で私は吐き気に襲われた。
それが身勝手な思いだと解っている...だから必死に口元を抑えて耐えた。
部屋を出る前に私に容赦ない暴力を振るった彼女が私を恨んでいるのは、文字通り痛い程理解した。
それからも、私はずっとこの部屋でろくに食料を与えられずに過ごしている。
4番が去った後、食料を得る方法は変わった...
ガチャ...そんな事を思っていると、部屋の扉が開き...作業服の男がやってくる。
私は起き上がり、近付いて来たその男の前に跪いて言う。
「お願いします!!私に御奉仕させてください...」
「お前も随分素直になったなぁ...まあ、命が掛かってるなら当然か」
男はズボンのチャックを開き、肉棒を差し出す。
「んっ...はぁッ...」
私は飛び掛かる勢いで肉棒を喰わえ、懸命に舌を這わせる。