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私達が人間を辞めた日
第16章 絶望の味
今貯まったのはポイントのような物で、あの紙は悪趣味なスタンプカードみたいな物だ。
どうやってそれを貯めていくのかというと、基本的に男を射精させれば1貯まり、後は男の命令を実行する事によってその内容で数は統一性無く貯まる。
今のように5消費すると水が貰え、10でパンだ。そしてこの部屋から解放される為に必要な数は...100。
...明らかに部屋から出すつもりが無い...
しかし、それでも死にたくないならこんな性格の悪い遊びに従わなければならないし、今でも喉が渇いて耐えられない...
「おら、水だ」
「あ...ありがとッああ!!」
部屋に入って来たのは別の男だ。男は手に持っていたペットボトルを私の顔に投げつけた...
私の顔に跳ね返ったペットボトルは床をコロコロと転がる...男への怒りすら感じなくなっていた私は慌てて床を這い、ペットボトルを追いかけた。
「うっ!!!」
リードが壁に繋がれている事さえ忘れていた為、首が圧迫され、体が反る...
それでも...必死に届かないはずのペットボトルに手を伸ばした。
今度は足を伸ばす...その無様な私を見た作業服の男は...ひたすら嘲笑的に笑っていた...