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私達が人間を辞めた日
第16章 絶望の味
「何でもしますから...私の体...使ってください!!」
ただでさえ10回相手をしないとパンすら貰えない状況で、部屋に来た男を何もせずに帰すなんてできない...
肉便器でいいから...性奴隷でいいから...人間じゃなくていいから...使ってよ...
男は面倒そうに答えた。
「しょうがねぇな...少し待ってろ...」
男は部屋を出る...私はひたすら親指を舐めて待った...
もう...限界...なんとかして今日...少なくとも明日までにパンを貰えなければ...死ぬかもしれない...
また奇妙な笑いが込み上げる...気が付けば自分の腕を歯形が残る程噛んでいた...
何でもいい...残飯でいいから食べさせて...
しばらく経つと再び男が部屋に来た。
「遊んでやるから来い」
「ありがとうございますッ」
男はリードを壁から外して私の足枷を解くと、久しぶりに部屋から私を出した。
そのまましばらく私を連れて歩き、初めて入る部屋に到着すると、中には作業服の男が三人待ち構えていた。
その光景を見た私が最初に思った事は...もっと多くても良かったのに...という落胆だった。