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私達が人間を辞めた日
第16章 絶望の味
「あ...あ...」
私は未だにブリュブリュとアナルから汚水を漏らしながら男の方へ這う...
しかし、男は私を通り越して私が作った水溜まりを見る。
「派手にやったな。全部コイツがやったのか?」
「ああ、ケツから噴水みたいに噴射してたぞ」
そんな事...どうでもいいから...パンを...
下卑た笑いと共に響く会話をする男達の元へ引き返す。
「あの...パンをください...」
「ああ?何喋ってんだよ!!」
何度も腹を蹴られ、その度にまた水が漏れる。
「あっ...もう犬辞めさせたんだわ」
「そうか...ったく、早く言えよな?」
「うっ...ごめんなさい...」
どこまでも理不尽な暴力...
でも仕方ない...私に人権なんて無いのだから...
「いつも味気無いパンで飽きるだろ?ちょっと待ってろ」
ぽちゃっ...男はパンを水溜まりに落とした...