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私達が人間を辞めた日
第3章 減点制度

普通は今日初めての呼び出しを受け数時間前に帰って来た隣の7番の子のように、ここに連れて来られて一日程で呼ばれるそうだと作業服を着た男に説明を受けた。
7番の子は今朝目覚めると私が来た時から無人だった檻に居て、朝食を与えられている時に初めてその存在に気付いた。
しかし、私は連れて来られて三日後まで呼び出しがなかった、それはむしろ幸運だと思う。あんな男に弄ばれるのは御免だからだ。
私がこれ程呼び出しを受けないのは恐らく年齢のせいだろう...
7番の子は十代だろうし、ここに居る女の子達はほとんど二十代前半だ、それに比べて三十路手前でスタイルも平凡な私が男にとって興味が沸く存在とは残念ながら到底思えない。
初めて会った寿も心無しか落胆していた風に見えた。
人生で特に人の上に立った事もないので、不本意ながら人に従うのも慣れている。
男性経験もそれなりで、今更一人二人に抱かれる等造作もないと開き直り、寿に抱かれた。
中に出された時は流石に焦ったが、気にしてもしょうがない。元々私は諦め易く開き直り易い。寿の肉棒を舐めたり、男に体を洗われたくらいじゃ泣く程の苦痛は感じない。
そんな私の相手をしていても寿は面白くないのだろう。あんな変態で異常な男は泣き叫ぶ女を服従させて従わせるのが好みだろうから...ほとほと虫酸が走る。
相手をしないなら私なんか拐ってこなければいいのに...
そんな事を考えていると、ずっと静かだった隣の7番の檻から、微かにすすり泣く声が聞こえた。

