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私達が人間を辞めた日
第17章 サヨナラ
「6番...お前はずっと見てろ。見なければ...解るだろう?」
私は涙を流しながらもコクコクと頷くしか無かった。
寿はズボンを脱ぎ、凶悪に猛る肉棒を露にして泉を見下ろす。
「さあ...どうやって喜ばせてくれるんだ?」
「お口でッ!!寿様のチンポッ!!御奉仕させてください!!」
泉の声音は強要されていると思えない程明るい...
そして頷いた寿の肉棒を口にし、下品な音を響かせて刺激する。
私に向けられた寿の視線は、私の内心の悔しさを見透かすようだ。
「ンンンッ!!ごほっッ!!」
寿は泉の頭を掴み、目を逸らしたくなる程の勢いで腰を振る...泉は激しくえずきながら、寿の腰に両手を伸ばすが...触れる寸前でピタリと手を止めて引き戻した。
「えほッ!!えぇッ!!」
泉の口から吐瀉物が漏れる...それはただの吐瀉物ではない...吐血したと思える程...赤い...
何で...!?血が...
泉の体に異変が起きているかもしれない...思わず叫びそうになるが、ここで叫べば...寿は泉に更なる苦痛を与えるだろう...
私はただ自分の無力さと不甲斐なさに嗚咽を洩らす事しかできない。