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私達が人間を辞めた日
第20章 【最終章・私達の答え】後編~運命の導き~
「うッ...あっ....」
体が動かずに、床に崩れ落ちる...
「一度使ってみたかったんだよねー」
少女の手にはスタンガンが握られていた....
少女は動けない僕の前にしゃがむ...下着すら履いていない股が露になる事に何の羞恥心も感じていない様子で、ワンピースの中の太股に二つのホルスターが巻いてあった。
空である一つのにはスタンガンが入れてあったのだろう...そしてもう一つのホルスターから無線機のような物を取り出す。
「あれ?おじさんまだ意識有るんだぁ...」
少女は再び僕にスタンガンを押し付けた。
意味が解らない...僕はこの少女に何もしていないじゃないか...
それに何故...囚われの身でスタンガンなんか...まさか...この少女は加害者側の人間...?
だったら...皆が危ない...
バチチチチチチッ!!!
今度こそ...意識が完全に失われた...
少女は立ち上がり、無線機を口元に当てて言った...
「こちら姫歌でーすっ。一人やっちゃたんでぇ...回収に来てくださーいっ」