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私達が人間を辞めた日
第4章 最下層からの蹂躙

近付いてくる複数の足音を聞きながら、天井のある一点に意識を奪われる。
あれは...カメラ?その存在に気付いた時、ようやくこの部屋の正体を悟った。この部屋は...番号持ちが残酷な仕打ちを受けていた部屋だ...
真上しか見れないので断言はできないが、複数存在する私が観ていたモニターの中の部屋はだいたいこのくらいの広さで、このようにカメラで撮影されていた。

「起こす手間が省けたな...」

寿の声が響く...視界に入った寿は不敵な笑みを浮かべて私を見下ろした。

「あの...寿様...これは?」

恐る恐る尋ねる私への返事は無い...代わりに寿が腕を引くと持っていたらしいリードが引っ張られ、裸の女性が寿の胸元にもたれかかった。
寿はその女性の肩を掴み体の正面を私に向ける...
女性は十代と思われ、若々しい茶色のショートカットにぱっちりとした瞳...染み一つ無い白い肌...張りのある大き目の胸...モデルのようなプロポーション...そして...首輪には「17」の文字...

番号持ち...それも...私の後釜の...
17番も状況を理解できて無いのか、動揺した素振りで私から目を反らし寿に尋ねる。

「寿様...最終テストって...なんですか...?」

震える割には滑らかに響く声...
寿様は17番の顎を掴み顔を私に向けさせて...私を指差し...言った...

「お前が今からこの女を使って面白いショーを見せるんだ...俺を満足させる事に成功すれば...これをやる」

寿が取り出したのは...「G」と記された首輪...
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