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私達が人間を辞めた日
第4章 最下層からの蹂躙

「寿様...それは私の...」

寿は私の問いを無視しながら続ける。

「この女はな...お前達を見下してきたんだ...自分が格上だと思い込んでいる。最大限の屈辱を与えてみろ...」

私の心理を見透かしたような寿の言い様に息が詰まるが、それ以上に話の内容が不気味だ...

「...はい」

作業服の男が返事をした17番の手枷を外す間...寿が私に言う。

「お前が17番にした行為は...俺への行為と同等と見なし、減点対象だ」
「寿様...これはどういう事ですか?何故私が...」
「わかったか?」
「...はい...」

相も変わらず私の意見は聞き入れられない...つまり、抵抗したり暴言を吐いたりするなという事...拘束されているので抵抗などできないが...
減点された者の仕打ちは何度も観てきた...それが私に行われると思うと恐怖に震えてしまう...

17番が私に覆い被さるように顔を近付け小さく囁く...

「ごめんなさい...」

それは心からの謝罪ではなく...家畜を殺す時に使うような...遥か上の立場の者が申し訳程度に言う物に聞こえた。
人間が動物を犠牲にして生き残るように...17番は私を犠牲にして生き残ろうとしている...
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