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私達が人間を辞めた日
第4章 最下層からの蹂躙
荷台に乗せられた物は高さを半分程にしたドラム缶のような物...
棒状の鉄が中に二本入れられている....
そして私を凍り付かせた理由...中からメラメラと炎が燃え上がっている...
荷物を運んだ男は軍手を着けた手で鉄を握り...ゆっくり引き抜く...
真っ赤に焼けた鉄の先端には...数字なら「1」アルファベットなら「I」のような形...長さ十センチはあるだろう...
そして当然のように...真っ赤な鉄が私の腹部目掛けて近付けられていく...
「嫌あああ!!!やだ!!やだ!!やだああッ!!」
狂ったように喚きながら抵抗するも、男四人に押さえ付けられては身動き一つできない...
腹部の右側に狙いを付けた焼き印は...少しの躊躇も無く接近し...
ジュウウウウウウ...
「あああああああああッ!!!!やめてえええええぇ!!!」
肉を焦がす異臭にも気付かない程の熱さと痛みに...私が上げた絶叫が虚しく響く...
男はもう一本の焼き印を抜く...今度ははっきり解る...左右に反転した数字の「7」だ。
「やだあああぁッ!!!やめて!!離してぇ!!!!」
私の懇願への答えは...容赦の無い激痛...
ジュウウウウウウ...
「いやああああああ!!!熱い!!!あああああッ!!!」
痛みを緩和する為に発生するはずの脳内分泌でさえ処理できない激痛は...やがて脳への危険信号となり、私の意識を遮断させた。