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私達が人間を辞めた日
第6章 愛しい人

「ううぅ...っ...ううッ...」
寿が抑えていないと私は床に崩れ落ちるだろう。体に力が入らず...抵抗する気力は残されていない...
寿に抵抗する事の無意味さが真相心理に刻み付けられているようだ...
ただ...自分の惨めさ...涼への申し訳なさに涙を流し続けた...
涼も私と同じように瞳を閉じているのだろうか...どっちにしても...涼の顔を見る事なんてできない。
ここまで精神的損害を受けるとさすがに快感等感じれず、ただ不快な鈍痛だけが子宮に響いた...
涼の叫び...口を塞がれている為とてつもなく怒っている事しかわからない。
...それは私を犯す寿への怒りだろうか....それとも汚れてしまった私への怒りだろうか...
涼の叫びは私と寿の肉がぶつかり合う音をかき消してくれる...
ドクン...熱い感覚が膣内に広がる...寿は私を自分の物のように扱い...私が生涯涼以外には許さないと決めていた行為を実行した。
寿が手を離すと私の体は床に転がる...虚しく響く涼の嗚咽...
寿はいつの間にか部屋の隅にいた作業服の男に言う。
「連れてこい」
これ以上また何かするつもりなのだろうか...
直ぐに扉が開き...リードを引かれながら一人の裸の女性が現れた...
その瞳は感情を失ってしまったように...命の無い人形のように思えた...
この女性は見覚えがある...檻が並べられた部屋で...腹部を隠すように毛布を身に着け...身動き一つせずに放心していた人だ。
その女性の腹部には...惨たらしい「17」の焼き印...

