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私達が人間を辞めた日
第7章 妖艶な御下がり
掃除道具を片付け手を洗う。
そのまま地下室へと足を運ぶ...地下には寿が飽きた女を従業員が使う為の部屋が並んでいる。
客人を招く部屋に比べれば御粗末な部屋だが、寿が飽きたといっても俺のような冴えない男には一生縁が無い程の美女を抱けるのだから文句は言えまい。
本当に寿は何者なのだろう...
美女を飽きる程拐っているにもかかわらず、ニュースを見る限りでは明らかに警察の動きが少ない...
報道機関にも圧力が掛かっているのだろうか、申し訳程度に報道するばかりだ。どうでもいい芸能人の熱愛等は執拗に追いかけ回すくせに...
しかし、全く報道しないのも親族が許さないのだろう。一応報道し...うわべだけで捜索中と言っているだけのようだ。
そんな詮索しない方がいい事を考えていると、いつの間にか地下まで歩いていたようだ。いつもより早く到着したところを見ると、俺は今日の褒美を期待していたのだろう。
耳には女の悲痛な叫び声と男の笑い声が届く...
俺は女を屈服させるのは好きだが...女が人前で排泄するのを見たり...血塗れになる程痛めつける趣味は無い...
今日の目当ての女は...せめてそんなプレイの最中ではないように願う。
確か今日の女は三人...
部屋を覗く...こいつは違う...もう1つの部屋を覗く...こいつも違う...
先程挙げたプレイの最中の女は俺の目当ての女じゃない...なら...
俺は最後の部屋の扉を開けた...