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夢のうた~花のように風のように生きて~
第4章 《運命の邂逅》
《運命の邂逅》

 定市は重い瞼を開いた。眼が覚めてみれば、身体はけだるさを残してはいたものの、満ち足りた気分だった。
 夜明けには、まだ間がある。
 また、お千香が欲しくなっていた。
 定市はお千香をもう一度抱こうと、その手を隣に伸ばした。昨夜、お千香が烈しく抵抗したために、思いがけず荒々しく組み敷いてしまった。そのことを、定市は少し後悔していた。
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