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限りの月
第8章 嫉妬
男性が2人入ってくる。
美織はとっさに手で口を覆った。

「さっきさ~、城戸の奥さん見てさぁ」
「えっ、マジで!?」

どうやら先ほどの男性社員のようだ。

「めっちゃ可愛かったわ。華奢なのに胸でかくてさ…なんかエロかったな」
「マジっすか~!城戸さん、羨ましい!」
「ありゃ毎日ヤってんだろな」
「くそ、オレもやりてぇ~!犯してぇ!」

そんな下品な会話を聞いて、美織は愕然とする。
まさか自分をそんな目で見ていたなんて…。

男性社員たちが去っていくと、哲は美織の耳元に唇を寄せた。

「…男なんてそんなもんだ」


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