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限りの月
第9章 記憶の欠片
「かぁーたん、いたいの、いたいの、とんでけ~!」

そう言って凛音は、美織の頭を撫でた。

「凛音…」
「もぅ、だいじょーぶだよっ」
「うん、ありがとう、凛音。大好き!」

美織は凛音をギュッと抱きしめる。

「りおんも、かぁーたん、だいすきっ!」

凛音は嬉しそうに、美織に抱きついた。

(凛音がいてくれて良かった…)

夢のことや哲のことで気になることはたくさんあるけど、凛音のことを一番に考えてなくては…

(私が凛音を守らなきゃ…)


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