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限りの月
第9章 記憶の欠片
ドクンと鼓動が早くなる。
『並行世界って言えばわかるか?』
あっちの世界の紫音に言われた言葉…
(まさか…)
美織はゴクンと唾を飲み込んだ。
(まさか…広瀬くんも?
…だとしたら、私は中学生の時に、あっちの世界に行ってるの?)
美織は少し怖くなった。
それならなぜ…
自分は覚えてないのだろう…
それに…
『…覚えてないんだな』
寂しそうな表情をしていた紫音…
もしかしたら私は…。
「かぁーたん、だいじょーぶ?」
凛音がまた心配そうに美織を見上げた。
「うん、大丈夫」
その時、玄関のインターホンが鳴った。
『並行世界って言えばわかるか?』
あっちの世界の紫音に言われた言葉…
(まさか…)
美織はゴクンと唾を飲み込んだ。
(まさか…広瀬くんも?
…だとしたら、私は中学生の時に、あっちの世界に行ってるの?)
美織は少し怖くなった。
それならなぜ…
自分は覚えてないのだろう…
それに…
『…覚えてないんだな』
寂しそうな表情をしていた紫音…
もしかしたら私は…。
「かぁーたん、だいじょーぶ?」
凛音がまた心配そうに美織を見上げた。
「うん、大丈夫」
その時、玄関のインターホンが鳴った。