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限りの月
第9章 記憶の欠片
美織は記憶をさかのぼってみる。
だけど広瀬の妹の顔すら思い出せない。
(広瀬くんに妹がいたなんて、今初めて聞いたような感じ…)
美織は額を押さえた。
(…私どうしたんだろう…所々記憶が途切れてる?)
なんだかすごくモヤモヤした。
「あ…鳥居だ」
妙子の声で、前を向く。
「…やっぱりあの頃と変わってないね」
「うん…」
その神社はあの頃と変わることなく、そこに佇んでいた。
「せっかくだからお参りしていこっか」
妙子が鳥居をくぐると、美織も後に続いた。
トクン…
なぜだか鼓動が高鳴った。
だけど広瀬の妹の顔すら思い出せない。
(広瀬くんに妹がいたなんて、今初めて聞いたような感じ…)
美織は額を押さえた。
(…私どうしたんだろう…所々記憶が途切れてる?)
なんだかすごくモヤモヤした。
「あ…鳥居だ」
妙子の声で、前を向く。
「…やっぱりあの頃と変わってないね」
「うん…」
その神社はあの頃と変わることなく、そこに佇んでいた。
「せっかくだからお参りしていこっか」
妙子が鳥居をくぐると、美織も後に続いた。
トクン…
なぜだか鼓動が高鳴った。