この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
限りの月
第9章 記憶の欠片
「…広瀬? やだ、広瀬っ…どこ…?」
周りをキョロキョロする妙子。
「広瀬……ひろせぇ!!」
「妙子…!」
美織は半分パニック状態になりつつある妙子のもとに駆け寄った。
「ひろせっ…どこ行っちゃったの…?」
妙子は泣きながら地面に崩れる。
「妙子…」
美織は妙子を抱きしめた。
ヒックヒックと肩を震わせながら、妙子は美織にしがみつく。
「妙子…今の…」
「美織…も見た…よね? 広瀬…いたよね?」
言いながら妙子は涙を拭った。
(確かに今、広瀬くんはここにいた。
だけど消えた…)
自分の前から哲が消えたように…。
周りをキョロキョロする妙子。
「広瀬……ひろせぇ!!」
「妙子…!」
美織は半分パニック状態になりつつある妙子のもとに駆け寄った。
「ひろせっ…どこ行っちゃったの…?」
妙子は泣きながら地面に崩れる。
「妙子…」
美織は妙子を抱きしめた。
ヒックヒックと肩を震わせながら、妙子は美織にしがみつく。
「妙子…今の…」
「美織…も見た…よね? 広瀬…いたよね?」
言いながら妙子は涙を拭った。
(確かに今、広瀬くんはここにいた。
だけど消えた…)
自分の前から哲が消えたように…。