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限りの月
第10章 歪んだ愛
「出来なければお仕置きだ」

そう耳元で囁かれ、美織はビクンと身体を震わせた。

あの真っ暗な部屋でお仕置きされる…
終わりのない快楽に溺れさせられる…

それだけは嫌…と美織は歯を食いしばった。

「…わかりました…」

美織はゆっくりと立ち、ワンピースを着用した。

「ん…」

生地が胸の突起に触れて、変な感じがする。
下も何も履いてないからスースーして落ち着かない。

しかも…
ワンピースの丈はすごく短かくて、少し屈んだだけで見えてしまいそうだった。

「うん、綺麗だ」

哲は美織の髪を書きあげ、首筋にキスを落とした。

「ん…」

身体が敏感になっているのか、声が出てしまう。
哲の手がなぞるように触れると、身体が熱くなった。

「どうした? 美織…興奮してるのか?」

「ちがっ…」

美織の唇から、吐息が漏れる。

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